花おくり
葬儀でよく使われる花と花言葉
葬儀を施工させていただいている中でお花について多くの質問を頂きます。
なので、今回は葬儀でよく使われる花の種類とそのお花にはどんな意味合いがあるのかをご紹介させていただきます。
菊・スプレーマム
花言葉 白/ご冥福をお祈りします 黄/高潔 紅色/愛情
供花に最も使われている菊の花。白い菊が供花に多く使われている理由については諸説ありますが、花言葉に「ご冥福をお祈りします」があることや、白い色にはけがれがないことを表すこと、花の咲き方にまとまりがあって長持ちすること、などがあげられます。
カーネーション
花言葉 白/あなたへの愛は生きている ピンク/感謝 赤/母への愛 青/永遠の幸福
カーネーションといえば母の日を思い浮かべる方が多いでしょう。母の日に送るのは赤いカーネーションが一般的ですが、この母の日にカーネーションを贈るきっかけになったのは、白いカーネーションを亡くなった母にささげたことに由来します。現在でも白いカーネーションは、母の日に亡き母に贈る花として用いられています。供花としてのカーネーションは、枕花、後飾り花、仏壇の花、手元供養の花、墓参りの花などに使われていて、暑い夏でも他の花に比べて長持ちすることから、菊に次いで人気があります。
ユリ・カサブランカ
花言葉 白/壮大な美・高貴・純潔 ピンク/虚栄心 黄/陽気
白いユリは、西洋では純潔の聖母マリアを象徴する花とされています。
また、日本ではユリは美しいものの例えとされていて、「歩く姿は百合の花」と言われるように、そよ風に揺れるユリの花と美しい女性の歩く姿を照らし合わせたことわざは知られています。
トルコギキョウ
花言葉 紫/希望 白/清々しい美しさ ピンク/優美
トルコギキョウはトルコが原生地ではなく、また、キキョウ科でもありません。名前がつけられた由来には諸説ありますが、「トルコ石を思わせる花色だったこと」や、「キキョウに似た花の咲き方だったこと」、「海外から伝わったものだから”トルコ”とアテでつけた」など、さまざまな憶測がもたれています。供花では菊やユリを引き立てる名脇役として使われることが多く、花色が紫、白、ピンク、クリーム、グリーン、覆輪など、豊富にあることから、理想とする供花の色合いにまとまりやすくなります。花の形や大きさは一重咲きや八重咲き、フリル咲き、小輪タイプなどがあります。
デンファレ
花言葉 魅惑 有能 わがままな美人
デンファレは、東南アジアを中心に1000種以上が確認されているデンドロビウムと言う蘭の、ファレノプシス系に属していて、デンドロビウム・ファレノプシス系を略してデンファレと呼んでいます。花の咲き方が胡蝶蘭とよく似ています。花色には、ピンク、ワインレッド、黄、白、グリーンなど、豊富なカラーバリエーションがあります。
アンスリウム
花言葉 白/無垢な心 ピンク/飾らなき美しさ 赤/情熱
アンスリウムは、ビニールやプラスチックのような光沢質な花が特徴的な熱帯植物です。ハート型の花のように見える部分は苞(ほう)や仏炎苞(ぶつえんほう)とよばれる部分で、実際の花は肉穂花序(にくすいかじょ)とよばれる中心の突起部分に咲きます。
アンスリウム全般についている「煩悩」と「恋に悶える心」の花言葉は、花の姿からきています。ハート型で鮮やかな色彩の苞を持つアンスリウムの姿が、強く恋焦がれる胸の内のようであるというのが由来です。
リンドウ
花言葉 あなたの悲しみに寄り添う
リンドウは漢字で「竜胆」と書きます。リンドウの根が漢方薬の「熊胆(ゆうたん)」の苦味に匹敵、もしくはそれ以上であることから、最上級を表す「竜」の字を冠して名付けられたと言われています。花色は紫、青、ピンク、白などがあります。
直径2cmほどのベル形の花で、1輪に5〜6枚の花びらがつきます。花穂を立ち上げ、この小さな花が連なって咲くのが特徴です。
デルフィニウム
花言葉 寛大 高貴 幸福をふりまく
デルフィニウムは長い花穂が華やかなエラータム系と、きゃしゃな草姿に花をちらちらと咲かせるシネンセ系、さらに両者の中間的なタイプであるベラドンナ系が代表的です。野生種は、冷涼で、雪解け水が流れ込む高地の草原湿地に自生します。本来は宿根草であるものの、日本では高温多湿の夏を乗り切ることができずに枯れてしまうことが多く、園芸的には一年草として扱われています。
デルフィニウムの名前は、つぼみの形がイルカ(ギリシャ語でデルフィン)に似ていることに由来しています。和名は、花の形がつばめが空を飛ぶ姿に似ていることから、「大飛燕草(おおひえんそう)」と呼ばれています。